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作品を読み続けてもらうために気をつけたい3つのこと

公開日: : 最終更新日:2016/02/26 小説ノウハウ

こんにちは、射月アキラです。

先日taskeyもβ版へ移行し、今後ますます掲載作品が増えていくかと思われます。

サイトが大きくなるのはいいことですが、その分、自分の作品は埋もれてしまうかもしれない…と考えている方も少なくないかもしれません。

今回は、インターネット上にたくさんある作品の中から、自分の作品を読み続けてもらうために気をつけたいことについてお話します。

「音」としての言葉を意識する

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Photo by www.audio-luci-store.it on Flickr

みなさんは、言葉の成り立ちについて考えたことはあるでしょうか?

元々、言葉は「話す」ものでした。読み書きをする「文字」は、当然あとからできたものです。
人類は、言葉を文字として残すことで多くの知識を伝承させて発展してきた──などという解説は、歴史の授業で聞いたことのある方もいるかと思います。

小説も、この記事も、当然「文字列」として存在しています。
しかし同時に、「音」としての性質も持ち合わせているのです。

たとえば、読めない漢字に遭遇したとき。
その漢字を読み飛ばして、前後の文脈から意味を読み取る、という経験をお持ちの方もいると思います。
それは、「その漢字を音として認識できなかったから、読み飛ばす必要があった」と言えるのではないでしょうか。

これを小説に当てはめると、特に問題となるのは「固有名詞」です。

設定上必要なものの名前や、登場人物名に「パッと見て読めない漢字」を使うのは、この点であまりおすすめできません。
特によく出てくる言葉であった場合、読者が読み方を忘れてしまうと、文章が虫食いのように空白だらけになる危険性があります。

同様の理由で、タイトルも読み手が読みやすいものを意識するといいでしょう。
英語や難読漢字は確かにカッコイイ雰囲気を醸し出してくれるかもしれませんが、読めないタイトルはとっつきにくさを生み出す可能性があります。

「物語」の始まり方を考える

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Photo by Steven Depolo on Flickr

オンライン小説、電子書籍、紙の本。
これらは全て違う性質のものですが、選ばれる方法はあまり変わりません。
タイトル・表紙・あらすじで興味を持った読者を掴むのが、「序章」の役目です。

たとえば、電子書籍や紙の本の通販サイトには「試し読み」という機能があります。

この「試し読み」で、読者はその本を買うかどうかを見極めます。
決定の基準は様々だと思いますが、文章の書き方や、物語へ引き込む強さで決める人が多いでしょう。

書き手の視点でいえば、読者にお金を出してもらうには「試し読みじゃ物足りない!」と思わせる必要があります。
「あらすじだけ読んで終わっておけばよかった」などと思わせてはいけないのです。

基本的に無料で読むことのできるオンライン小説ですが、考え方は同じです。
序章で心を掴まれなければ、読者はまた違うオンライン小説を探してどこかへ行ってしまいます。

では、どうすれば魅力的な序章を書けるのか──という問いには、実は答えがありません。

設定の説明や人物の紹介で始まるのはオンライン小説の定番ですが、残念ながら定番が正しいとは限りません。
情報を並べただけの書き出しは、むしろ読み手をうんざりさせる原因になります。

意識するべきなのは定番ではありません。
「自分がどんな書き出しを好んでいるのか」ということです。

自分の本棚に並んでいる本の、序章だけを読んでみてください。
あなたが「面白くなりそうだ」と感じた理由が、そこにあると思います。

そして、電子書籍や通販サイトの、試し読み機能で本を選んでみてください。
あなたの興味をそそらない序章があれば、反面教師にしても良いかもしれません。

「言葉」を難しく考えすぎない

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Photo by Umberto Salvagnin on Flickr

普段、私たちは「話す」言葉を使っています。
言葉は元々「話す」ためのものだからです。

なので、普通の生活をしているだけであれば、小説のための「書く」言葉はあまり使う機会がありません。

初めて小説を書くというときに、うまく書けないのは当然のことです。
経験が浅くてもそうなりますし、そもそも読書量が足りなければ改善されることもありません。

けれど、難しく考える必要はありません。
自分の持っている言葉を使えばいいだけです。

書くこと自体を難しく考えると、難しい言葉を使ってしまいがちです。
まずは慣れることに集中するべきで、難しい言葉や使い慣れていない言葉を無理に使う必要はまったくありません。
身についていない言葉を無理に使うのは、言葉の誤用や不自然な難解さの原因になってしまうので、むしろ避けた方がいいでしょう。

背伸びせず、等身大の言葉を使って書くのが一番です。

そして、書くことに慣れたら、自分が書くことを意識しながら本を読んでみましょう。
書くための言葉を少しずつ増やしていけば、さらに自由な表現ができるようになるはずです。

さいごに

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Photo by Nithi Anand on Flickr

以上、「作品を読み続けてもらうために気をつけたい3つのこと」と題して書かせていただきましたが、いかがでしたか?

実は、今回書いたことは、私自身が小説を書き始めたころに実際にやってしまった失敗談がもとになっています。

改善されているかは別として、解決方法も私が実際に行ったことをほとんどそのまま書いています。

せっかく考え、苦労して書いた物語。
最後まで読んでもらえるよう、工夫するときの一助になれば幸いです。

それではみなさま、よい執筆活動を!

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射月アキラ
taskey Uアンバサダー。 創作集団「ぐりむ☆りーぱー」所属。ネットの片隅に生きるファンタジー書き。 国際派投稿サイトtaskeyの存在を知ってソワソワする程度の壊滅的な英語力なので、とりあえずひとことだけ──Thank You for Your "Love it!" !!

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