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「描写」を増やすために考えておきたい3つのこと

公開日: : 最終更新日:2016/02/26 小説ノウハウ

こんにちは、射月アキラです。

このところ、taskey Uにも記事が続々と投稿され、クリエイターのための「創造」ノウハウが蓄積されつつありますね。

「想像」し、「創造」するのがオリジナル作品の面白いところではありますが、小説に関してはもうひとつ、意識しなければならないプロセスがあります。

小説を読んだ受け取り手が行う「想像」。
これがなければ、小説などただの文字の羅列にすぎません。

今回は、読者の「想像」のために必要な「描写」について書いていこうと思います。

描写と説明の違い

82298043_ae515911cd_bPhoto by Lucid Nightmare on Flickr

小説の文章は、大きく分けると「セリフ」と「地の文」の2つで成り立っています。
そして「地の文」は、大抵が「描写」と「説明」でできています。

「描写」と「説明」、あまり違いがないように思われるかもしれませんが、この2つの違いはなんでしょうか。

簡単に言ってしまえば、「想像できる文章」が「描写」です。

たとえば、「花子は喜んだ。」と「花子は笑った。」
たとえば、「太郎は怒った。」と「太郎は眉を寄せた。」

「喜んだ」「怒った」は、感情の「説明」をしています。
花子が喜び、太郎が怒ったのは確定事項で、書かれている以上絶対に揺るがないものになりますよね。

「笑った」「眉を寄せた」は、表情の「描写」をしています。

ひとつの表情にたくさんの意味がある、ということは、みなさんもご存知かと思います。
「笑っているのに怒っている」など、表面と内面の相反する感情は、表情だけを書くことによって読者に「想像」させることができます。

また、表面と内面が一致している感情でも、表情を描くことによって、読者はより具体的に登場人物をイメージすることができます。

読み手に推測させるような、あるいは具体的にイメージさせるような文章が「描写」だと考えれば、まず間違いないと思います。

描写不足が引き起こしてしまうこと

3164180707_7d0f059348_bPhoto by zaps06 on Flickr

小説の分野に限らず、創作の世界では「ネタは出尽くした」、「オリジナリティなどなくなった」と言われるようになって久しいです。

物語には一定の「話の流れ」や「話の形」とでもいうべきものがあります。
ネット上では「テンプレート」、硬い言葉で言えば「話型」となりますね。

テンプレートや話型はオリジナリティの欠如を招きそうですが、これらは「オリジナリティがない」原因とはなりえません。

それは、人は「自分が理解できるもの」でしか楽しむことができないからです。
たとえば、異世界モノだからといって、異世界の言葉で話を書かれても話が通じず、楽しめませんよね。

読み手に「理解」してもらうために、ある程度のテンプレート・話型の中で話を進めていく以上、大抵の物語は「説明」すれば似たような内容になってしまいます。

言葉を変えてみましょう。

オリジナリティのある作品を生み出すためには、描写が欠かせません。

書き手固有の「文体」があれば個性を出すことはできますが、それは「書き手としての個性」です。
「物語としての個性」は描写でしか出すことができません。

ただ「学校」と書かれていたとして、読み手はなにを想像するでしょうか。

「魔法学園」であれば? 「おじょうさま学校」では? 「軍学校」の場合は?

どんな場所であっても、書く人によってイメージは全く違うと思います。

けれど、読み手によっては、ある作品の「強烈な印象」に引きずられてしまうことがあります。

詳しい描写がなければ、読み手はイメージできない部分を「他作品と同化」させ、物語の個性を感じることができないまま読み進めることになります。

小説の難しいところは、書き手の「想像」したイメージを文字化して、その文字を読んだ受け取り手がさらに「想像」しなければならない、再翻訳のような複雑さにあります。

「書かなくても伝わるでしょ」などということはありません。

小説は「言ってくれなくちゃ伝わらない」の究極形なのです。

描写を増やすためには

15668094425_141cf999a8_kPhoto by Olli Henze on Flickr

描写は大切! とはいえ、なにを書けばいいのか分からない…という人も多いかと思います。

大切なのは、自分の中でイメージを具体化することです。

作品世界に入り込んだとして、自分がなにを感じるのか、想像するところから始めてみるといいかもしれません。

五感を刺激する描写には、読み手を引き込む力があります。

視覚情報にこだわる必要はありません。
言葉で表現できるなら、聴覚、嗅覚、触覚、味覚、なんでもその場で表せるのが、小説の強みでもあります。

背景の具体化ならば、とりあえず形にしてみるのも有効な手段です。

たとえば室内の描写であれば、紙に四角を書いて、どの位置に扉があり、窓があって、どんな家具が置かれているのか、簡単に書いてみるだけでも充分な効果があります。

なにを置けばいいの? という方は、まずその部屋の「役割」を考えてみてください。

部屋の持ち主は誰か。その誰かは、部屋にどんなものを置いているか。どんなものを置いていればキャラクター性を強調できるか。

形にすることでイメージしやすくなりますし、なにより書き忘れや矛盾なども発生しにくくなります。

おわりに

オンライン小説において、長すぎる地の文は敬遠されがちです。

ですが、そのせいで「描写」が少なくなっているのもまた事実。
物語としての個性が出ず、似たような作品があふれてしまうのも当然の流れです。

地の文を増やす、までいかなくても、それまで「説明」だった場所を「描写」にすることで、他作品との差別化を意識してみてはいかがでしょうか?

それではみなさま、よい執筆活動を!

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射月アキラ
taskey Uアンバサダー。 創作集団「ぐりむ☆りーぱー」所属。ネットの片隅に生きるファンタジー書き。 国際派投稿サイトtaskeyの存在を知ってソワソワする程度の壊滅的な英語力なので、とりあえずひとことだけ──Thank You for Your "Love it!" !!

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