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小説の書き出しに困ったら試してみたい3つのこと

公開日: : 最終更新日:2016/02/26 小説ノウハウ

こんにちは、taskey U編集部の伊藤です。

小説の書き出しって難しいですよね。私もなかなかうまくいかず、一週間ずっと書き出しばかり考えていることもあります。
書き出しはいわば小説の「顔」。半端なものにするわけにはいきません。

そこで今回は、書き出しを書く際に私が気を付けている3つのことをご紹介いたします。

まずは物語の中身を考える

15571415468_88afdf3a76_kPhoto by Yosuke Shimizu on Flickr

書き出しを書く前に、あなたはその小説で何を書きたいかが決まっていますか?
どこに行くかが決まっていないと、スタートもうまく行かないものです。

書いているうちに物語の続きがすらすらと出てくる人もいることでしょう。しかし、もしあなたがそのタイプでないのらば、やはり自分がどこへ向かいたいのかを明確にするべきです。

例えば、夏目漱石の『坊ちゃん』は「親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。」という書き出しから始まり、主人公のパーソナルな部分の説明を、具体例を交えながらしていきます。

漱石は、ここで「主人公の性格を明確にする」という目的があったのでしょう。
このように、「どこへ繋げていきたいのか」と考えながら書き出しを執筆することは重要です。

具体的なものを描写する

2724695674_ea715ef268_bPhoto by kanonn on Flickr

書き出しに困っているあなたは、もしかして何か綺麗な書き出し・突飛な書き出しにしようと考えていませんか?

もちろん、読者をひきつける為にやや特異な書き出しにすることは大事です。
しかし、奇をてらおうと必死になりすぎて、何もないところからとりあえずセンスのある書き出しを生み出そうとしていないでしょうか。

まずは、「何を書きたいのか」ということを具体的にイメージしてください。
「面白い書き出し」にしようと考えるのではなく、「これを書こう」と具体的に決めるのです。

例えば、近所の川原で寝そべっているところを描写するところから物語を始めたいとします。

すると、「僕は近所の川原で横になっていた。」というようなシンプルな書き出しを想像することができます。

最初はこれで良いのです。まずは具体的に何が起こっているのかを説明するように書いてみましょう。 

その後で、読者の目を惹くような書き出しに変えていけば良いのです。
「起きたらベッドが草まみれだった。右を見ても左を見ても一面緑だった」というような書き出しにすれば、「何故ベッドに草が?」という疑問から読者を引き込むことができるのではないでしょうか。そこから、実は川原に寝そべっているという事実を書き足せばOKです。

これはあくまでも例ですので、実際はもっと良い書き出しを考えることができるように努力しましょう!

とにかく書く

17244672049_803b383b67_kPhoto by Eugene Kim on Flickr

上記二つのことを念頭に置きながら、あとは何度も書くのみです。

「どこに向かって書いているのか」、「何を書こうとしているのか」を意識して、何通りも書いていくのです。

そのとき、少しでも良いなと思った書き出しは残しておくことをおすすめします。
今回は使わなくとも、その言い回しが今後どこかで役立たないとも限らないからです。

それはもしかしたら、少し姿を変えて別の小説の書き出しになるかもしれないし、中途部分のどこかに採用されるのかもしれません。

私のPCのフォルダやEvernoteには、書き出しの数行だけを書いた小説がいくつも溜まっています。

また、「本の書き出し」などのサイトでたくさんの書き出しに触れてみるのも勉強になるかもしれません。

さいごに

書き出しは小説全体の雰囲気を決定づけます。
作品をしばらく読んでから今後も読むかどうか決めようという読者もいますが(私もそうです)、そういう人ばかりではありません。

書き出しが良い小説は、大抵良い小説になります。
今書き出しに悩んでいる人は、とことん悩みましょう。悩んで書いた分だけ、必ず素晴らしい書き出しになるはずです。

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伊藤 祥太
伊藤 祥太
「よく読み、よく書く」をモットーに。小説執筆に役立つ記事を書いています。「無間書房」という文芸同人の代表をしています。

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