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毎日更新を継続するための七ヵ条~神威遊式連載術~ 第一回プロットの準備(前編)

公開日: : 最終更新日:2016/02/26 小説ノウハウ

kamiiyusikirensaijutsu

どうも神威遊です。
ありがたいことに、アンバサダーになって3度目のコラム連載を開始することができました。

私のような未熟者の考えを参考にされている方が多くいらっしゃることに、感謝していると共により一層身を引き締めなければ、と思っています!

さて、今回の連載では『毎日更新を継続するための七ヵ条』と銘打ちまして神威遊流の連載術をご紹介いたします。

第一回目の今回は、毎日更新を継続するために重要な『プロット』についてお話しいたします。

更新を走らせるためのレール作り

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毎日更新は、行き当たりばったりではやはり無理がありますし、毎日一定のページ数を書くのも大変ですよね。

そこで、きちんと【列車(作品本体)を走らせるレール】を作ってあげることが大切です。

ここで言う【レール】とは、プロットや、スケジュールのことです。更新をする上で、レールの材料になるものをきちんと作ることが重要です。

毎日更新をするということは、一度列車を走らせてしまうと終点……つまり完結するまで止まることが出来ないということです。途中で嫌になったり面倒になったり、モチベーションが落ちたりして更新を途中でおろそかにすると、それだけ作品を読みに来てくれている読者様の期待を裏切ることになります。

でき限りの準備をした上で、無理のないスケジュールに沿って更新していきたいものですね。まずは、二つのレールのうちの一つ、『プロット』について二回に分けて書いていきます。

プロットで毎日の更新をライフワークに

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一口にプロットといっても、作家によって様々な作り方があります。

しかし、プロットとは作品作りにおける重要な【設計図】であり【骨組】でもあります。ここを疎かにしてしまうと、更新も作品そのものもグラグラになってしまうでしょう。特に長編でそれが顕著に現れます。

神威遊の場合、プロットは【企画書】であり【脚本】という意識で作っていますので、他の方とは少し考え方が違うかもしれません。

書き手によってプロットの作り方は違いますが、自分なりに出来るだけ細かく濃密に作ることが大切だと私は思っています。
そうしておかないと、展開にブレが生じてしまう恐れがあります。

プロットづくりの4つの柱

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神威遊流のプロットには大事な4つの柱があります。

  • ターゲット
  • コンセプト
  • タイトル
  • キャッチコピー

この4つの柱を重点的にお話したいと思います。
さて、それでは早速始めましょう!

誰に読んでもらいたいか=ターゲットの設定

私のプロットとは、ずばり「=企画書」です。

そのため、初期段階で設定するのはまず『ターゲット』。

ターゲットとは、つまり【読者……読んで欲しい人】のことです。この場合の【読者】とは、一般的な意味よりも具体的に設定されたものです。

例えばファンタジーでしたら、一般的な意味での読者は『ファンタジーが好きな読者』となるわけですが、それだけならプロットを作るほどのこともないですよね。プロットを作る上では更に具体的にターゲット(=【読者】)を絞るのです。

プロット構想の段階で、ある程度のアイディアや物語の構成がある場合、それに当てはめるのがいいでしょう。

仮に「ドラゴンクエスト」のような作品のプロットを作りたいとします。

その場合、ターゲットは『90年代RPGゲームの世界観を好む30~40代の男性』という感じになります。(これは一例であり、同じテーマであってもターゲットは作者によって変化します)

90年代ということで、ある程度のレトロ世界観。モンスターなどが出てきて、主人公が勇者。敵が魔王。などという構図が思い浮かぶと思います。

更に、そういった世界観のRPGゲームを好む層と言えば、90年代に10代頃だった世代と考えると、おのずとそれらが直接刺さるターゲットが現在30~40代の人々だということになるでしょう。

ターゲットを出来るだけ具体的に設定することで、特定の層に深く刺さる物語を作ることが出来るのです。

読者のメリット=コンセプトを作る

ターゲットを決めたら、次はコンセプトを作ります。実質的にここが作品全体の核……心臓の部分になります。

コンセプトとは、ずばり『ターゲットがこの作品を読んで得られるメリット(感動・体験)』のこと。

ターゲットが広域で更にぼんやりしていると喜んでもらえる方の選択肢がありすぎるので、先にターゲットを明確にする必要があるのです。

ターゲティングを具体的に設定するということは『確実に設定したターゲットに喜んでもらう』ということ。ターゲット以外に批難されたとしても、それは仕方のないことです。

ここで大切なのは、作品をブレさせないためのターゲティングだということ。その上でのコンセプト作りということです。

 

では、コンセプトはどのように作るのか。

さきほどのドラゴンクエストのような作品で解説していきましょう。

『90年代RPGゲームの世界観を好む30~40代の男性』
とターゲット設定したうえで、このターゲットにどのように感動してもらうかを考えましょう。ちなみにここで使用している『感動』という言葉には、怖い・面白い・楽しい・悲しいなど、感情の動き全てを含んでます。

と、なると……

『勇者が剣と魔法を操り、仲間と共にモンスターを退治しながら魔王を倒して平和を取り戻す正統派ゲーム系物語』

という感じになるでしょうか。もしもこれに納得いかない場合は、

『勇者が魔王と仲間になり、逆に村人たちを敵に回して世界征服する逆サイド非王道物語』

とすれば、同じターゲティングでも全く違う作品が出来ます。

 

コンセプトは少し長くなってもいいので、作品を知らない人でもそれを読めばどういった話なのかがわかるようにしましょう。

プロットは『自分さえわかればよい』という考えもある一方で、神威遊流のものは『他の人に見せてもよい』ように作っています。それによって、真剣に読者目線で考えられるため、他に見せる・提出する予定がなかったとしても一定の高いクオリティでプロットを作成できます。

ターゲットとコンセプトは、どの工程よりもこだわって作り上げましょう。ここがブレてしまうと、後々ミスが発生したときに、軌道修正が出来ないほどのものになることも。

この二つの重大設定を作ったら、次はタイトル・キャッチコピーとなりますが、必ずしも先に作らなければならない、ということはありません。

プロットを作る上でその二つが作成速度を遅くするようならば、途中、もしくは終盤に設定しても問題ないでしょう。

次の項目からは、それを踏まえた上で解説していきます。

タイトル

しかし、ある程度ターゲットを意識している場合、タイトルのつけ方はかなり重要です。

タイトルは、『コンセプトを最も分かりやすい言葉で表現したもの』です。

実際に考えてみましょう。先ほど設定したコンセプトは『勇者が剣と魔法を操り、仲間と共にモンスターを退治しながら魔王を倒して平和を取り戻す正統派ゲーム系物語』です。

それを最も分かりやすい言葉で表現するタイトル……。

『ソードマスター』
『魔王が支配している世界を救えと言われた件』
『モンスターアイランド』

……我ながらセンスがないと落ち込みます。

センスはありませんが、考え方はこのような感じです。

ここで作品内部の設定がある程度できている場合、魔王の名前や勇者の名前をタイトルにしてもいいですね。

読者の目に最初に飛び込んでくる情報はタイトルです。

「読んでもらいたい!」という意思が強ければ、タイトルにこだわることは必須でしょう。作品の顔になるものなので、しっかりと考えていきたいですね。

キャッチコピー

最後はキャッチコピーです。

キャッチコピーは『コンセプトをターゲットの興味を引くよう16~18字でまとめた言葉』です。

人間が一瞬で読める字、というのはだいたい16~18字までだと言われています(諸説あり)。

キャッチコピーは32文字~40文字で設定するのが良い、という考え方もありますが、神威遊流は前者を採用しています。
(16字より短いのはアリ)

書籍ならば帯やポップ、ポスターなどに採用されますし、web小説ならば一言概要などタイトルの次に露出するコピーとなります。

文字通り、ターゲットを『キャッチ』する『コピー』なわけですね。

だから、作品の一番推したい部分をターゲットの興味を煽る言葉で短く作るのがいいでしょう。

では、『ソードマスター』(これで決定したのか)で考えてみましょう。

コンセプト:『勇者が剣と魔法を操り、仲間と共にモンスターを退治しながら魔王を倒して平和を取り戻す正統派ゲーム系物語』

これを16~18字までにしてキャッチコピーを作ります。一緒にやってみてください。

『剣を取れ、魔王から平和を取り戻せ』(16字)
『魔王が死ぬか、俺が死ぬか』(12字)
『そして勇者は伝説となる』(11字)

このように、キャッチコピーも色々考えようがあります。もしも短くまとめるのが苦手でしたら、Twitterなどで自作品のあらすじをまとめてツイートしてみるのもいいかもしれません。

キャッチコピーの考えよりも文字数は多いですが、実際本文が表示されるのは最初の2行くらいです。

大体32~字くらいですので、この表示範囲に収まるように考えるくせをつけていけば、自然とキャッチコピーを作る技術がつくのではないでしょうか。

まとめ

①ターゲット
②コンセプト
③タイトル
④キャッチコピー

プロット作成のための『4つの柱』がいかに大事であるかお分かりになりましたでしょうか?

このようにターゲットとコンセプトをこだわって作っておくと、その後のプロット作りがより強固なものとなります。

文中に書いた通り、タイトルとキャッチコピーは場合によって後でもいいものの、この後に続く行程には必須要項になるのでしっかり作りたいですね。

「今までプロット作ったことない」「プロットをどう作ればいいのかわからない」と言った方は、この機会に神威遊流プロット作成術を試してみてはいかがでしょう?

次回の「プロットの準備(後編)」では、いよいよ作品の中身を作っていく行程に入っていきます。

今回と次回でお送りするプロット作成術で、一緒に作ってみましょう!

【第二回】

毎日更新を継続するための七ヵ条~神威遊式連載術~ 第二回プロットの準備(中編) | taskey U毎日更新を継続するための七ヵ条~神威遊式連載術~ 第二回プロットの準備(中編) | taskey U

【毎日更新を継続するための七ヵ条~神威遊式連載術~】
・第一回プロットの準備(前編)
第二回プロットの準備(中編)
第三回プロットの準備(後編)
第四回更新スケジュールを組み立てる
第五回スイッチング
第六回更新を気負わないメンタル

 
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神威遊
taskey Uアンバサダー。どうも神威遊です。taskeyをはじめに、エブリスタ・小説家になろう、そしてkindleでも活動しております。コミック『エンジ十二紋刀録』の原作者の顔もあり。オールラウンダーな作家を目指して精進中。

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