*

毎日更新を継続するための七ヵ条~神威遊式連載術~ 第三回プロットの準備(後編)

公開日: : 最終更新日:2016/02/26 小説ノウハウ

kamiiyu3

どうも神威遊です。

いよいよ、プロットの準備編も最後の回となりました。この後にも『毎日更新を継続するための七ヵ条』は続くわけですが、神威遊が一番こだわりのあるプロットを三回に分けてお伝えできるのは本当に光栄です。

さぁ、プロットの準備編の最後は『物語のブロック作り~ストーリースケジュール~』ですよ!

(前編・中編はこちら!)

毎日更新を継続するための七ヵ条~神威遊式連載術~ 第一回プロットの準備(前編) | taskey U毎日更新を継続するための七ヵ条~神威遊式連載術~ 第一回プロットの準備(前編) | taskey U
毎日更新を継続するための七ヵ条~神威遊式連載術~ 第二回プロットの準備(中編) | taskey U毎日更新を継続するための七ヵ条~神威遊式連載術~ 第二回プロットの準備(中編) | taskey U

ストーリースケジュール

schedule

大ブロック(大筋)

今回の記事で最初にご紹介した『概要とあらすじ』ですが、一ページ目に書くのが概要ならば、こちらはあらすじに近いものです。

全体のストーリーを大きな出来事や進行で分け、箇条書きにしたものになります。

例えば、

プロローグ
第一章
第二章



最終章
エピローグ

と章分けをした上でその章内で起こる大きな出来事・ストーリーに深く関わることを『簡単に書いて分けておく』ことで、物語の全体像を俯瞰することが出来ます。

ここで起承転結のバランスや、ストーリー全体の完成度を確認するのです。

あくまで【大ブロック】という扱いなので、ある程度大雑把でも大丈夫です。

小ブロック(細分化)

大ブロックが出来たら、次は更に細かく割った小ブロック作成です。

ここでは大ブロックで分けた各章を更に細分化し、ほぼページ単位で細かく起こる出来事やイベントを箇条書きで作ります。実際プロットを見ながら執筆を開始する際、一番見ることになるのはこの箇所ではないでしょうか。

例えば、

 

■プロローグ
①勇者が村を旅立つ

②勇者の背中を追う小さな少年

③少年は勇者に「絶対に魔王を倒して」と言う。

④勇者は少年に笑い掛け、一人村を出る。

⑤村を出てすぐに魔物と出会い、対峙する。

⑥戦闘中、魔物の攻撃に足を滑らせて後頭部を打ち、勇者は失神。

⑦目を覚ます勇者。目覚めたのは知らない村(戦士の故郷)。

⑧勇者を看病する少女と、消えた剣。

⑨慌てて町にでる勇者の目に、たたき売りをする商人の姿。

⑩無くなった剣が売られている。

 

と言ったように、細かく出来事を列挙していきます。

個人差もありますが、神威遊的には大体10万文字程度の作品で80~90工程ほどでしょうか。

時折遊びをいれつつも、基本的にはここでつくった細分化ブロックに沿って本編を執筆しいくことになります。ここで物語の骨組は出来上がっていますので、あとは肉付けの作業=執筆という図式が出来上がるわけです。

キャラクター設定

character

キャラクター設定を最後にする理由

さて、キャラものの物語の場合、一番肝になる部分でありテンションが上がる項目ではないでしょうか。

キャラ設定を最後にするのにはいくつか理由があります。

 

①最初にキャラクター設定をしてしまうと満足してしまう

作品にもよりますが、キャラを作り込むことでその後のストーリーをキャラが壊すことがあります。よくいう『キャラが勝手に動く』という例ですが、そもそも『キャラが勝手に動いてしまう』のは、『そのキャラが貴方のストーリーを気に入っていない』からです。

なぜこのような事態が起こるのかというと、きちんとしたレール(=ストーリースケジュール)を作っていないから、キャラがどこを走っていいかわからずに、勝手なことをするのですね。

キャラを最初に作ってしまうと、『ストーリーよりも先に作った』ために、これから作るストーリーをあれこれと改変してしまう恐れがあるので、キャラは最後に作ったほうがスムーズにプロットは作れるでしょう。

 

②キャラクターのストーリーがストーリースケジュールや設定など、他の項目と被る

キャラのバックグラウンドストーリーを解説する中で、世界観や設定などを書いてしまい、自分の中でそれらが完結してしまう。
完結してしまうということは、世界観や設定などの最も重要な解説がおざなりになってしまう恐れがあります。

特にキャラの設定では、重要なキャラの背景などはおのずと細かくなりますし、長くなりがちです。物語の世界に住む住人ですから、当然ながらあらゆる造語・用語が飛び交うことになるでしょう。

全てを説明し終えた後ならば、読者側もすんなり受けいれられると思いますが、最初に持ってきてしまうと、まずその情報を補完することから始めなくてはならないため、困惑することもあるでしょう。

 

③我慢できずに執筆を始めしまう

エンタメ小説では、キャラが中心になって動くことが多い為、キャラから設定を作ってしまうとその後の項目を消化しきれずに、感情の赴くまま執筆を開始してしまうケースがあります。これはキャラ作りが優れている作家さんなど特に顕著に見られる傾向ではないでしょうか。

中には【web公開している小説=プロット】という考えをもっておられる作家さんもいらっしゃいますが、短期間で一本書き下ろせるほど速筆な方にあてはまる手法だと思います。様々なやりかたを試した上で、自分なりのプロットを作りたいものですね。

キャラクター設定に辿り着くまでは、主要キャラも記号で良い

最初にキャラを細かに(イメージ内であっても)設定している場合を覗き、ストーリースケジュールや設定に出てくるキャラは『★』や『①』や『A』などの記号で表すのがいいでしょう。

こうすると書く時に楽ですし、全く知らない世界を知る上で、キャラの名前はよほど憶えやすい名前でもないかぎり邪魔な情報でしかありません。

ストーリーや世界観、作品の全てを分かりやすく作るためには主人公も含めて記号で表すのがいいでしょう。最後のキャラ設定で初めて名前を考えるくらいが丁度いい、と神威遊は思っています。

しかし、名前そのものが伏線であったり、重要な意味を持つ場合は、先に決めてしまっても良いでしょう。

とにかく、物語そのものを作ってしまってからそのストーリーに適したキャラを配置するか、それとも奇をてらったキラーキャラを配置するか決定しましょう。

まとめ

さて、今回も長くなってしまいましたが、いかがでしたか。

プロットの必要性を少しでもご理解いただけたら、ここまで書き上げた甲斐があったというものです。

私は『E☆エブリスタコミック原作賞』にてプロットで受賞した唯一の作家です。

なので、プロットにはこだわりがあり、自分なりに研磨し続けて辿り着いた一つの境地でもありますが、やはり楽しく気軽に書けるのもweb小説のいいところだとも思いますので、私が紹介した今回の『プロットの準備』については「こんなやりかたもあるんだなぁ」程度に受け止めて頂ければ幸いです。

折角ここまでご紹介したので、今回例題で登場した『ソードマスター』のプロットを実際に作成し、それをtaskey内で公開したいと思いますので、そちらも楽しみにしてくださいね。

では、次回は『神威遊式連載術 ~スイッチングの設定~』でお会いしましょう……

【毎日更新を継続するための七ヵ条~神威遊式連載術~】
第一回プロットの準備(前編)
第二回プロットの準備(中編)
・第三回プロットの準備(後編)
第四回更新スケジュールを組み立てる
第五回スイッチング
第六回更新を気負わないメンタル

taskeyで小説を書く→taskey | 世界中のクリエイターと共に、スマートフォン小説をつくろう

The following two tabs change content below.
神威遊
taskey Uアンバサダー。どうも神威遊です。taskeyをはじめに、エブリスタ・小説家になろう、そしてkindleでも活動しております。コミック『エンジ十二紋刀録』の原作者の顔もあり。オールラウンダーな作家を目指して精進中。

関連記事

01

個性的な登場人物は、主人公ではなくサブキャラクターにした方がいい

こんにちは! taskey U編集部の飯泉です。 うまく設定すれば物語を魅力的にしてくれる

記事を読む

hukusou

小説で重要な「服装の描写」について考えてみよう

皆さんこんにちは!!櫻葉きぃです。 突然ですが、私は、登場人物の性格と服装には密接な関

記事を読む

100-1

原稿用紙換算100枚超えのリレー小説を成功に導く方法

日頃小説を書く方であれば、一度はリレー小説に挑戦したことがあるのではないでしょうか? ところが

記事を読む

専門用語1

知識に振り回されそうなときは、「誰に向けて小説を書くのか」を考えてみよう

こんにちは! taskey U編集部の飯泉です。 物語を書くとき、専門的な知識や用語が必要

記事を読む

read2_01

校閲に対するネット作家さんたちの声を聞いてみた!『あなたは校閲を受けたことがありますか?』

こんばんは。来未炳吾です。 前回、「あなたの小説は校閲を受けていますか?『校閲の素晴らしさ

記事を読む

06_01

小説の序章に迷ったときに試したい3つの書き方

こんにちは! taskey U編集部の飯泉です。 クリエイターのみなさまは、どんな場面から物語

記事を読む

6245055011_90b2d8afdd_o

アイディアをコミックにする為に私がとった、たった3つの方法 – 第3回 – 執筆への姿勢

どうも神威遊です。 本連載では、私が小説家として作品を執筆し、コミカライズ出版に至るまでの体験

記事を読む

30-monokaki (1)

30歳からの物書き道 「地球が吹っ飛んだ、と書けばいい」

ネット社会の今、現代人は子供も大人も朝から晩まで、文字漬けの生活送っている。Twitterや

記事を読む

questionnaire

作品を他人に見せる意義についてアンケートをとってみた

こんにちは、taskey U編集部の松下です。 さて、皆さんは自分の作品を他人に見せたこと

記事を読む

82298043_ae515911cd_b

「描写」を増やすために考えておきたい3つのこと

こんにちは、射月アキラです。 このところ、taskey Uにも記事が続々と投稿され、クリエイタ

記事を読む

macsc
執筆環境激烈改善! Macショートカット入門(基本編)

どーも、NURE-Mこと横滑り木偶臣です。 マウスを使った操

higashinokeigo
東野圭吾入門 勝手におすすめ傑作5選

好きな作家として名前を挙げるとミーハーだと思われてしまう東野圭吾氏

tvgame
コンピューターゲームと小説創作の関係性

こんにちは! taskey U編集部の飯泉です。 私を含め、

simplenote
スマホの小説執筆にメールよりSimpleNoteをおすすめする3つの理由

なにが薄毛かって聞かれると、基本的に前髪が目にかかりません──どう

beginner
初めて小説を書くときに「異世界もの」を避けるべき5つの理由

こんにちは! taskey U編集部の飯泉です。 「初めて小

PAGE TOP ↑