私たちがtaskeyをつくる理由 ー共創で実現する新しい創作活動のカタチ
みなさんこんにちは!taskeyチームです。
本日は、「私たちがtaskeyをつくる理由 ー共創で実現する新しい創作活動のカタチ」と題して、taskey運営事務局が何故taskeyをつくり、その先にどんな世界を実現したいのかを書かせていただきます。少々長くなりますが、お付き合いいただけますと幸いです。
発端はある有名作品の誕生ストーリーから
突然ですが、みなさんはこの女性をご存知でしょうか。
彼女は私たちtaskeyチームが大好きであり、且つ、世界中で最も愛されている小説作品の一つである『ハリー・ポッターシリーズ』の作者、J.K.Rowling氏です。ハリー・ポッターといえば、世界中での発行部数が約4億5千万部、映画の興行収入は世界中で約7,700億円にものぼる一大作品です。最近では日本でも、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに大型のアミューズメント施設ができたことでメディアを賑わせていましたね。
みなさんは、それだけ世界中で愛された作品が世の中に出るまでに、奇跡的なプロセスを経ていることはご存知でしょうか?時は1995年まで遡ります。
(J.K.ローリング氏は、)娘の存在に支えられながら数ヶ月をかけてうつ病を完治させ、貧しいシングルマザーとして生活保護を受けながら『ハリー・ポッターシリーズ』第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』を執筆した。
カフェに居座って執筆することが多かった。これは子どもが眠るにはベビーカーに乗せて散歩するのが最も効果的だったので、子どもを連れ出し、眠った後に近くのカフェに入って書いたとのこと。完成した原稿は、エージェントを通じて12の出版社に提出されたが、あまりに長編で、出版する会社は現れなかった。
新人による子ども向け書籍の出版に取り組んでいたブルームズベリー出版社が本書を出版することとなったのは、受け取った原稿を、編集者が自分で読む前に8歳の子どもアリス・ニュートンに手渡して反応を見たからである。
1時間後に部屋から出てきた子どもは、「パパ、これは他のどんなものよりもずっと素敵だ!」と話した。
J.K.Rowling氏の書いた作品の面白さに気付いたのが、8歳の女の子であったのには驚きました!仮に、編集者が自分の子どもに原稿を見せていなければ、今世界中で愛されているハリー・ポッターシリーズの原稿も、 J.K.Rowling氏の自宅のクローゼットに眠っていたかもしれません。
この事実を知ったとき、私たちはこのままではいけないと思いました。
世界中には、今も多くの小説作品が生まれ続けています。しかし、その中で出版化(海外作品であれば翻訳出版)・映像化等を通じて私たちが目にすることができるのは、ほんの一握りです。
「世界中の素敵な小説作品を、一つでも多く、少しでも早く海外に向けて発信できるサービスをつくろう。」
こうして、taskey運営事務局・taskey U編集部・taskey開発ユニットのメンバーが集まり、taskeyチームが誕生しました。
海を渡った日本のライトノベル
桜坂洋氏の『All You Need Is Kill』は、2004年に描かれたライトノベルです。この作品は、翻訳出版が行われたことにより海外で評価を受け、2014年にトム・クルーズ主演でハリウッド映画化されています。
そして、アジア圏で公開されたワーナー映画のうち、歴代No.1のオープニング収入をたたき出したり(詳細は、トム・クルーズ最新作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』世界規模で超絶大ヒットの兆しを参照)、『DETH NOTE』や『ヒカルの碁』等で有名な小畑健氏の作画により漫画化されるなど、一大ムーブメントとなっています。
しかし、原作者の桜坂洋氏が作品を執筆してから、実写化されて多くの方が知るようになるまで、実に10年の歳月を要していることにはあまり注目が集まっていません。前出のハリーポッターシリーズについても、初版である『ハリーポッターと賢者の石』の原稿の執筆から日本での出版に至るまで4年、映画化までに6年の歳月を要しています。
インターネットが益々発達し、PCやスマートフォンデバイスが普及し始めた昨今、「いつでも・誰でも・どこでも」小説が書ける時代がすぐそこまで来ています。そして、時間や場所を選ばずに楽しめるようになったのは小説の受け手である読者側も同じです。
今までのように、小説家と編集者によって創られた小説を見て個人的に感想を抱くというスタイルのみならず、作者と読者がリアルタイムでコミュニケーションをとって、互いに作品に関する意見交換を行ったり、読者同士で次の展開を予測し合う等、よりインタラクティブで、より活発なコミュニケーションができるようになっています。
taskeyには、小説を介して小説家と読者・小説家同士・読者同士のコミュニケーションをより活発にすることによって、みんながいいと思う作品が、より早く、より広範にわたって広がっていく場所にしたいという思いが詰まっています。
taskeyチームが大切にしている言葉
「海の向こうには、どんな小説作品があるのだろう?」
そんなことを考えたことはないでしょうか。
taskeyチームには、いつも大切にしている考え方があります。それは、「物語を描く才能は世界共通」というものです。
YoutubeやPixiv等の動画・イラストの共有サービスは今や世界中で使われています。一方で、上記のサービス内で、動画やイラストをアップロードしている方(コンテンツの発信者)はどれだけいるでしょうか。動画ひとつとってみても、映像の撮影機器や編集能力を持っている人は、多いとは言えないでしょう。
一方で、物語を”描く”才能は誰しもが持っています。誰しも一回は、頭の中にストーリーを思い浮かべたことがあると思います。それは、授業中や移動中、お風呂に入っているときだったかもしれません。
綺麗な文章や緻密な構成は必ずしも必要ではありません。誰しもが、思い浮かべた物語を文字として書き起こせば、それが世界で一つの小説”作品”になります。そして、どんな作品にも必ず読者がつき、共感が生まれるのだと思います。
そして、その共感を生む場として、taskeyをご利用いただきたいと考えています。
taskeyの目指す創作活動の未来
「物語を描く才能は世界共通」を合い言葉に、taskeyは読者参加型の翻訳機能や挿絵の挿入提案機能等を実現します。
小説家の書く小説作品を、ファンの力によって翻訳し海外に発信することで、国内の小説家と海外の絵師のコラボレーションが起きたり、未だ見ぬ海外の作品に出会うことができる。takseyは、そんな国境なき創作活動が行われる未来を実現するために、全力を尽くします。
そして、小説の書き手と読み手が共に作品を創ること(共創 : Co-creation)によって、より多くの素敵な作品が生まれ、ひいては、物語の創り手が全世界的に増えていく未来を志向しています。
素晴らしい作品が当たり前に世界中に広がり、読者とのインタラクティブな創作活動によって更に作品に付加価値がついていく。taskeyは、小説作品が、共創によってより”なめらか”に世界中に広がっていく、そんな世界を実現したいと思っています。
現在はプロトタイプとしての運用となっておりますが、小説家の皆様や読者の皆様からのご意見を一つひとつ確認させていただいて日々開発を行い、一日も早くユーザーの皆様の期待に応えられるようなサービスに致します。
まだまだ未熟なサービスですが、今後とも温かく見守っていただけますと幸甚です!
Go taskey!!
2014年9月11日 tasekyチーム一同


- 第二回 交流会のお知らせ! - 2015年11月13日
- ルビ機能実装について - 2015年10月30日
- 表紙や挿絵に使えるtaskey投稿画像まとめ vol.2 - 2015年10月23日
関連記事
-
-
taskey Uで12月にたくさん読まれた記事ベスト5!
皆さんこんにちは、taskey U編集部の伊藤です。 1ヶ月のまとめ記事は本来ならば月
-
-
【厳選】書いて楽しいオススメ小説投稿サイト7選
NAVERまとめにまとまられました! 続きはコチラ 国内・国外の小説
-
-
taskey Uで8月にたくさん読まれた記事ベスト5!
こんにちは、taskey U編集部の伊藤です。 9月に入り、暑さも和らいできたような気
-
-
小説好きが選ぶおすすめ漫画『最終兵器彼女』
最近は小説ばかり読んでるのですが、中高生の頃は漫画もたくさん読んでいました。 そんな過
-
-
taskey Uで7月にたくさん読まれた記事ベスト5!
こんにちは、taskey U編集部の伊藤です! 連日の暑さで外出することが出来ず、家の
-
-
taskey U編集長を退任いたしました。お世話になりました。
皆さまお世話になっております。伊藤です。 2016年2月いっぱいでtaskey U編集長を
-
-
小説好きが選ぶ、思わず2度観たおすすめ映画6選
こんにちは、taskey U編集部の伊藤です。 私は、昔から映画が苦手でした。小説や漫
-
-
心がざわつくオススメ青春漫画3選
はじめまして。taskey U編集部の三橋です。 突然ですが、みなさん青春してますか?
-
-
taskey Uで2月にたくさん読まれた記事ベスト5!
みなさんこんにちは。 3月より、taskey U編集長に就任いたしました飯泉です。