*

群像劇の名手!『デュラララ!!』他、成田良悟のおすすめライトノベル

公開日: : 最終更新日:2016/02/26 おすすめ小説

成田良悟
こんにちは! taskey U編集部の飯泉です。

序盤はたくさんの登場人物がバラバラに動いているだけだったのが、いつの間にか1つの事件としてまとまっていく…そんな群像劇を多く書いているライトノベル作家・成田良悟。

池袋を舞台にした『デュラララ!!』は特に有名ですので、タイトルを聞いたことがある方も多いと思います。

しかし、成田良悟の魅力は『デュラララ!!』だけで語ることはできません。

個性の強い登場人物がたくさん登場する、成田良悟のライトノベルシリーズをまとめました。

『デュラララ!!』

デュラララ!!(電撃文庫)

成田良悟の作品の中でもっとも人気のシリーズ。2014年には第1巻の発売から10周年を迎えました。

池袋の街に集まる「普通じゃない」人間たちが、1つの「首」に関わる事件に巻き込み・巻き込まれていく第1巻。

情報屋や闇医者、怪しげな製薬会社に、都市伝説「首なしライダー」まで関わる物語ですが、物語全体のテーマは普遍的な「恋」であることにも注目です。

『バッカーノ!』

バッカーノ! The Rolling Bootlegs(電撃文庫)

第9回電撃ゲーム小説大賞(現・電撃小説大賞)金賞受賞作であり、成田良悟のデビュー作です。

舞台は禁酒法時代のニューヨーク。イタリア系マフィア(カモッラ)のマルティージョ・ファミリーを中心とした、町の裏側の「馬鹿騒ぎ」を描いた作品。

作中にたくさんの「不死者」が登場するため、様々な時代で物語が展開するのも『バッカーノ!』シリーズの魅力です。1930年代を中心に、1700年代の過去編、2000年代の続編の3つに分けられます。

『バウワウ!』

バウワウ! Two Dog Night (電撃文庫)

「越佐大橋シリーズ」の第1巻。

佐渡と新潟にかけられた、越佐大橋の中央にある人工島が舞台。越佐大橋は建設途中で放置されており、人工島は不法滞在者や犯罪者が集まる無法地帯として描かれています。

『デュラララ!!』『バッカーノ!』も裏社会の人物が多く登場しますが、「越佐大橋シリーズ」の登場人物はほとんどが後ろ暗い事情を抱えています。小さな人工島の中で絡み合ういくつもの対立構造も魅力。

『ヴぁんぷ!』

ヴぁんぷ! (電撃文庫)

ドイツ領の小島に集まる吸血鬼たちの物語。…とはいえ、カバーのあらすじには「成田良悟が描く“この世でいちばん吸血鬼らしくない吸血鬼”の物語。」とあります。

登場する吸血鬼はそれぞれが個性的。コウモリの姿になれる、体を霧状に変化できる、他の人間や吸血鬼に化けることができる…など、能力面での個性はもちろん、その容姿も特徴的です。

特に、かつて島を支配していたバルシュタイン子爵は他では見ることのない姿をしています。実際に読んで確かめてみてください。

『世界の中心、針山さん』

世界の中心、針山さん (電撃文庫)

様々なジャンルの物語がバラバラに組み合わされた短編集。…と思っていたら、巻末の1本で全ての短編が1つにまとまる、「成田良悟らしさ」全開のシリーズ。

第1巻では、「都市伝説」「魔女っ娘」「デンセツノユウシャ」とジャンル分けされた単独の短編たちが、最後の1本のジャンル「メドレー」で収束します。

その中心にいるのが、埼玉県所沢市に住む針山さん。

周りに集まってくる異常な人々の中で、平凡な針山さんはさりげなく、重要な役割を担って奇蹟を起こします。

おわりに

いかがでしたか?

たくさんの人物が登場するのが成田良悟作品の特徴。

5シリーズの中に、きっと好きになるキャラクターがいるはずです。

それぞれの人物の個性を出しながら群像劇を進めて行く手法も、とても勉強になりますよ!

taskeyで小説を書く→taskey | 世界中のクリエイターと共に、スマートフォン小説をつくろう

関連記事
魔法の設定が参考になるライトノベル5選
波乱の展開にゾクゾクしちゃう警察小説10選
これから読み始める人へ!森見登美彦のおすすめ小説5選

The following two tabs change content below.
飯泉 涼花
飯泉 涼花
文章を書くことばかり考えています。大学では小説創作を専攻し、創作のノウハウや批評の仕方などを学んできました。クリエイターのみなさまの創作意欲を刺激する記事が書けるよう、頑張ります!

関連記事

higashinokeigo

東野圭吾入門 勝手におすすめ傑作5選

好きな作家として名前を挙げるとミーハーだと思われてしまう東野圭吾氏。正直、読書というものは個人の

記事を読む

架空派1

【文学フリマ東京こぼれ話】「架空派」のここがすごい!

ご無沙汰しています! taskeyアンバサダーの双葉彩葉です。 文学フリマが終わり一ヶ月以

記事を読む

Evernote Camera Roll 20151113 090158

もしも記憶が消せるなら……?ノスタルジックホラー小説 織守きょうや『記憶屋』

導入としてはいささか唐突ですが、『記憶屋』の主人公である遼一の言葉を引用します。

記事を読む

junbunnnyumon

今すぐ読みたい純文学の入門的おすすめ作品10選

こんにちは、taskey U編集部の伊藤です。 皆さんは、普段どんな小説を読まれますか

記事を読む

girl

編集長の読書録:あさのあつこ『ガールズ・ブルー』 大人と子どもの間、先鋭な自意識

あさのあつこ氏の『バッテリー』が映画化されたのが2007年ということは、今からもう8年も前の

記事を読む

summer

僕らの夏はいつもそこに 「夏」が舞台の青春小説3選

こんにちは。最近、布団が恋しくなってきた高瀬です。 冬の気配が段々と強まってきている今

記事を読む

フランケンシュタイン

有名怪物のルーツは小説 メアリ・シェリー『フランケンシュタイン』

ハッピーハロウィン! taskey U編集部の飯泉です。 本日10月31日はハロウィン。ハ

記事を読む

キノの旅1

短編連作で綴られる寓話的ライトノベル 時雨沢恵一『キノの旅』の魅力とは

時雨沢恵一作のライトノベル『キノの旅』をご存じの方は多いと思います。 2000年に1巻が発

記事を読む

pusyuke-top

柴村仁『プシュケの涙』 痛々しいまでの透明感と青春

皆さま初めまして、今回初めてtaskey Uアンバサダーとして記事を執筆させていただきます、

記事を読む

huransu

秋の夜長におすすめ! フランス小説5選

こんにちは、taskey U編集部の松下 安武です。これが初めての記事となります、よろしくお

記事を読む

macsc
執筆環境激烈改善! Macショートカット入門(基本編)

どーも、NURE-Mこと横滑り木偶臣です。 マウスを使った操

higashinokeigo
東野圭吾入門 勝手におすすめ傑作5選

好きな作家として名前を挙げるとミーハーだと思われてしまう東野圭吾氏

tvgame
コンピューターゲームと小説創作の関係性

こんにちは! taskey U編集部の飯泉です。 私を含め、

simplenote
スマホの小説執筆にメールよりSimpleNoteをおすすめする3つの理由

なにが薄毛かって聞かれると、基本的に前髪が目にかかりません──どう

beginner
初めて小説を書くときに「異世界もの」を避けるべき5つの理由

こんにちは! taskey U編集部の飯泉です。 「初めて小

PAGE TOP ↑