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小説を書くために必要な「文章力」と「文才」の関係性

公開日: : 最終更新日:2016/02/26 小説ノウハウ

文章力と文才1
こんにちは! taskey U編集部の飯泉です。

文章で物語を表現する小説を書くために、「文章力」と「文才」は必須の技能です。

しかし、「文章力」と「文才」は、どんなもので、どんな関係性を持ち、どのように鍛えればいいのでしょうか?

今回は、あいまいなものとして扱われがちな「文章力」と「文才」について考えてみました。

文章力は「伝わる文章を書く」力

文章力と文才2
「文章力」は、「文章を書く力」と言い換えることができます。

「文章を書く」という行為は、書き手の他に、読み手がいることが前提となります。相手に伝える必要がなければ、わざわざ文章に書き起こす必要がありません。

つまり、「文章力」は「読み手に伝わる文章を書く力」であるということ。

伝えるための文章は論理的で分かりやすい文章である必要があります。

たとえば、文の最初と最後のつながりがなくなってしまったり、句読点を変な位置に打ってしまったりするのは、文章をたくさん書いている人ほど覚えがあると思います。

文章を書く行為自体は誰にでもできること。しかし、論理的で、文法的にも整った文章を書くためには、意識して文章力を鍛えなければなりません。

基礎的な能力であるからこそ、文章力を鍛える方法は単純で、積み重ねが必要。

とにかく文章を読み、書き続けることが大切です。

文才は「美しい文章を書く」力

文章力と文才3
美しい言葉を使った美しい文章を見たとき、「文章力がある」というより、「文才がある」と表現したくなりませんか?

「文才」の「才」は「才能」の「才」、という風に考えると、鍛えることが難しそうに思えます。

しかし、言葉選びや文章のテンポ感…つまり「センス」と考えれば、まだ努力で補うことができそうです。

さまざまな言葉を覚え、使えるように語彙力を鍛えても、作品の世界観やシーンの雰囲気に合わせて言葉を選ぶセンスが必要になります。

また、文章のテンポ感は句読点の位置だけで決まるものではありません。

同じような意味の言葉からどの単語を選ぶか、あるいは1つの単語ではなく複数の言葉で表現するのかで、文章のテンポを変えることができます。

(…という文でも、「同じような意味の言葉から」と書くか、「同義語の中から」と書くかで、テンポだけでなく、後に続く文章の流れも変わります)

文章のテンポは感覚的で、読みやすいテンポも個人差があるので、簡単に鍛えることはできません。

まずは他の人が書いた文章を見て、「読みやすい理由」と「読みにくい理由」を考えてみたり、憧れの作家のテンポ感を真似してみるのがいいでしょう。

実際に書くときには、分かりやすさ・伝わりやすさを維持し、読みやすく美しいテンポを作るために「音読で読みなおす」ことが大切。

黙読で読みなおすときにも、頭の中でナレーションが流れるようなイメージで読むと見直しやすいかもしれません。

同じようなシーンがあったとしても、作品全体の世界観やテーマ、文章のテンポや流れに合わせて使う言葉を変えられるくらいに、言葉や自分の作品について深く考える習慣をつけたいですね。

文章力と文才、どちらも大切

文章力と文才4
「文章力」と「文才」について考えてみましたが、どちらがより重要と言うことはできません。

文章力は基礎的、文才は応用的な技術ではありますが、小説は「基礎さえきちんとしていれば問題ない」というような単純なものではありません。

作品に合わせた言葉選びは、読者を作品世界に没入させるために必要なことです。また、言葉選びによって変化する文章のテンポは、作者の文体を確立するのに重要な役割を果たします。

かといって、文才ばかりを重視していては、読みやすさ・分かりやすさといった基礎的な部分がおろそかになってしまうかもしれません。

「伝わる文章」を書くための「文章力」と、「美しい文章」を書くための「文才」。

どちらもバランスよく鍛えることで、良い文章に近づくことができるはずです。

おわりに

いかがでしたか?

文章によって成り立っている小説。一度くらいは、「分かりやすい文章」や「憧れの文章」について深く考えてみてもいいかもしれませんね。

普段は意識しないことについて考えると、新しい発見があるかもしれません。

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飯泉 涼花
飯泉 涼花
文章を書くことばかり考えています。大学では小説創作を専攻し、創作のノウハウや批評の仕方などを学んできました。クリエイターのみなさまの創作意欲を刺激する記事が書けるよう、頑張ります!

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