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小説の書き方を発信し続ける理由 「小説を書くのが恥ずかしいと思っていた」

公開日: : 小説

kakikata

こんにちは、tsakey U編集長の伊藤です。

今年の1月からtaskey Uでの記事投稿を始め、ひたすら書き続け、8月に編集長となり、またひたすら書き続け……。2015年は私にとってtaskey Uの年となりました。ちなみに、私が1月に初めて投稿した記事がこちらになります。(昔の記事は、なんだか恥ずかしいですね……)

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そして、1年間でおよそ100記事を書き、アンバサダーさんや他の編集部スタッフの記事すべてに携わってきました。

taskey Uを運営している背景には、もちろん本サービスであるtaskeyを知ってもらいたいという思いもあります。でも、それ以上に私はtaskey Uの編集長として、様々な思いを抱いて運営方針を決め、記事を書き、アンバサダーの方々に執筆をお願いしております。

今回は、2015年の総括の意味もこめまして、私がtaskey Uで記事を発信する理由を書きました。文章ばかりで非常に長くなってしまったのですが、お付き合いいただけますと幸いです。

taskeyとの出会い

taskeyの存在を知ったのは、去年の冬のことでした。知ったばかりの頃は「新しい小説投稿サイトができたのか」くらいに思っていました。しかし、サイトをのぞいてみると面白い試みをしていることが分かったのです。

書いた小説が翻訳される。

それまでも多くの小説投稿サイトを見てきましたが、書いた小説が翻訳されるというコンセプトの投稿サイトを見たのは初めてでした。この点に、新たな可能性を感じたのです。

私はずっと小説を読むのも書くのも好きで、それで大学でも文学を学ぶことを選んだ人間なので、何か力になれるかもしれない。そう思っていた矢先に、驚きの事実が発覚します。なんと、COOの大石さんとエンジニアの深見さんが、僕と同じ熊本大学の出身だったのです。

それでますます何か力になりたいと思った私。深見さんとお話したり、CEOの沼澤さんとSkypeで面談をするうちに、taskey Uで記事を書かせていただくことが決まりました。小説以外にもブログで文章を書くのが好きで、その力を活かすことができれば良いなと考えていました。

当時のtaskey Uは、編集部によるニュース記事とアンバサダーさんによるコラム記事が不定期に掲載されていました。私は編集部としてニュース記事をいくつか書いていたのですが、次第に物足りなくなってしまいました。そこで、アンバサダーさんと同じようなコラム系の記事を書くように。

コラム系で初めて書いた記事がこちらになります。

初めて小説を書く人が知っておくべき3つの小説作法 | taskey U初めて小説を書く人が知っておくべき3つの小説作法 | taskey U

コラム系の記事を書きたいなと思った理由は2つあります。

1つ目の理由は、taskey Uに一次的なコンテンツが少ないと感じたことです。
アンバサダーさんのコラム記事は立派な一次コンテンツですが、間を埋めるように配信されていたニュース記事は、他のサイトが先に報じたものを配信している場合も多く、オリジナル性が高いとは言えませんでした。そこで、私がオリジナル記事を執筆することで、サイトの価値を高めていこうと思ったのです。

それが功を奏したのか、徐々にtaskey Uに訪れてくれる人も増え、「いつも読んでます!」という声をいただくことも多くなりました。本当にありがたいことです。そして、飯泉さんをはじめとして編集部のスタッフも増え、アンバサダーさんにもたくさん記事を書いてもらい、今のtaskey Uがあります。

(いつも熊本で記事を書いてますが、たまに東京オフィスへ遊びに行きます)

さて、2つ目の理由です。これは、taskey Uのためというより、私の個人的な思いが発端となっています。

小説を書くのが恥ずかしいと思っていた

私が小説を書くことを覚えたのは小学生のときでした。

国語の教科書に「たから物を探しに」という教材がありました。私と同年代の方ならば、国語の授業でやったという方も多いのではないでしょうか。実際、私の周りでもこの授業をきかっけに物語を書くおもしろさに目覚めたという人がたくさんいます。

授業の内容はと言いますと、教科書には宝物への在り処を書いた地図が載っており、それだけを頼りにして物語を書くというものでした。当時から本を読むことが好きだった私は、自分で自分の世界を創りあげるという作業に熱中してしまいました。

私は傑作を書いたつもりでいました。原稿用紙10枚ほどの傑作。でも、上には上がいたのです。

先生に「早く提出しなさい」と叱られながらもひたすら書き続け、30枚以上の物語を書いた女の子がいました。それぞれが書いた作品は文集としてひとつの冊子になったので、もちろん私は彼女の作品を読みました。とても面白かった。私の何倍も面白かったのです。私はそれが悔しくて、絶対に次は面白いものを書こうと思い、様々な物語を生み出しました。

 

小学校の頃はそれで良かったのです。別に周りの目なんて気にならなかった。でも、それが中学・高校と進学するにつれて状況が変わってきます。

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(中学3年生の頃の編集長・伊藤)

私が入った高校には文芸部がありませんでした。というより、世間を知らない私には「文芸部」という概念がそもそもありませんでした。でも、演劇部はあって、私はそこに入りたいなあとぼんやり思っていました。

でも、結局は中学校の頃から続けていたソフトテニス部に入部しました。実は、テニスなんて全然好きではなかったのです。中学校の頃から対して上手でもなかったし、運動なんて大嫌いでした。でも、結局はテニス部に入りました。

それは何故か。

文化部の地位が著しく低かった。私はそう思います。もちろん、吹奏楽部の女子は運動部と同程度に認められていたけれど、その他の文化部に入っている人、ましてや文化部男子の地位は著しく低かった。私がそう感じていただけかもしれませんが、演劇部に入ってしまったら絶対に「根暗」というレッテルを貼られてしまうと直感していました。

今の私が過去の私にアドバイスすることができるならば、間違いなく演劇部に入ることを勧めます。どうせ大学に入って演劇をやることになるのだから。そして、高校二年生のときに構想を立てて断念した「文芸同好会」を実現させろと助言します。別にソフトテニスが悪いわけではありませんが、私がソフトテニスに注いだ時間は無駄だったと思います。それは下手くそだったからということではなく、内心では楽しくも何ともないものを、向上心も持たず、だらだらと続けていたからです。それならば、演劇と文芸をやっていた方が良かったのではないかと思うのです。

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(演劇の稽古をする編集長・伊藤)

小説を書くのは恥ずかしくない!

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編集長・伊藤が寄稿している冊子『LAZURITE』

前置きが長くなりましたが、ここからが2つ目の理由になります。私は、小説を書くことが恥ずかしくない社会を作りたいと思います。皆、好きなもので認められたいと思っているのではないでしょうか。たとえば、サッカーをやっている人は全国大会出場やプロになることを目指して頑張っている。それは、他のスポーツでも活動でも同じことでしょう。でも、私は周りの目を気にして、それをすることができませんでした。

もちろん、私が演劇や文芸ができなかったことを社会のせいにするつもりはありません。それは私の意志が弱かっただけの話です。でも、もしも小説を書くのが恥ずかしいと感じてそれを満足にできない人がいれば、私はそういう人たちを救いたいと思います。

「小説を書く、読むをもっと身近に」。taskey Uの現在のコンセプトです。私は、シンプルですがこのコンセプトがとても好きです。サッカーをするように、野球をするように、小説を書くことがもっと身近な存在になってほしい。

また、小説にはとてもいいところがあります。たとえばサッカーや野球であれば、小さい頃から始めなければプロになることは難しいでしょう。たとえば22歳の私が今から野球の練習を始めたところで、プロになれる可能性は低い。もちろん、草野球をするという楽しみ方は可能かもしれませんが。

でも、小説はほとんど書き始めた年齢というものは関係がありません。もちろん、小説をたくさん読んでたくさん書いている人の小説の方が上手である可能性は高いに決まっています。でも、プロの作家になっている人でも、初めて小説を書いたのが30歳を超えてからという方はたくさんいます。

それに、私はプロという枠以外で小説を書く人たちが増えていってくれると良いなと思っています。サッカーも野球も、プロを目指しているわけではないけれど好きでやっているという方がたくさんいます。(やたらとサッカー・野球を引き合いに出してすみません)

小説を書くのは究極的に一人で行うものですが、小説を書く人たちのイベントがもっと活発化してもいいでしょう。それは文学フリマのような文芸同人誌即売会でもいいですし、taskey交流会のように、ネットで小説を書いている人が情報を交換するものでもいい。また、そもそも高校や大学の文芸部・文芸サークルがもっと盛り上がってもいいと思います。(明らかに他の部活よりも部員が少ない!特に地方!!)

私もやりたいことがたくさんあるんです。私自身も小説をもっと書きたいし、小説好きな人たちで読書会をしたいし、小学生向けの文芸教室を開きたいし、即興リレー小説大会だってやってみたい。でも、そういう活動の根幹として、「小説を書く、読むをもっと身近に」感じてもらうために、私はtaskey Uで記事を書き続けています。

だから、これを読んだ皆さんは、もっと自信を持って小説を書き、自信を持ってそれを公開してください。そして、他の人の作品もたくさん読んで勉強し、交流をしてください。そうすることで、小説はもっと活性化するはずです。

まとめ

以上、いつになくエモいことを書き連ねました。この熱意を皆さんに受け取ってもらって、もっともっと小説を書くことが普通になって、文芸が盛り上がればいいなと思っています。

taskey Uのコンセプト「小説を書く、読むをもっと身近に」は、実はもう少ししたら変わる予定です。それは、taskey Uでは小説以外にももっともっと広くクリエイターさんの活動を応援したいという気持ちがあるからです。これまでは小説執筆に関連した記事が主なものでしたが、他のクリエイティブ分野にも切り込んでいきたいと考えています。

しかし、私はこれまでずっと小説を書いてきて、小説を書くことが大好きです。この記事で書いたように、小説を書くことをもっと当たり前にしていきたいと思っています。taskey Uがどんどんと変わっていっても、私の深いところには小説がいるというのはずっと変わらないはずです!

というわけで、長くなりましたが、これからもtaskey Uをどうぞよろしくお願いいたします。

もちろん、taskeyもよろしくお願いいたしますね!!!

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伊藤 祥太
伊藤 祥太
「よく読み、よく書く」をモットーに。小説執筆に役立つ記事を書いています。「無間書房」という文芸同人の代表をしています。

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