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校閲に対するネット作家さんたちの声を聞いてみた!『あなたは校閲を受けたことがありますか?』

公開日: : 最終更新日:2016/06/10 小説ノウハウ

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こんばんは。来未炳吾です。

前回、「あなたの小説は校閲を受けていますか?『校閲の素晴らしさを広めたい』」という記事を書き、Twitterで実施した簡易版アンケートの結果をお届けしました。

あなたの小説は校閲を受けていますか?『校閲の素晴らしさを広めたい』 | taskey Uあなたの小説は校閲を受けていますか?『校閲の素晴らしさを広めたい』 | taskey U

興味を持って読んで下さった皆さま、ありがとうございます。

今回は、Googleフォームを利用した詳細版アンケートの結果と、お寄せ頂いたご意見をまとめた記事をお届けします。

回答者は52名のネット作家さん。多くのアクセスありがとうございました!

約半数の人が一度も校閲を受けた事がなかった!

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まず校閲を受けた経験の「ある / なし」で回答者を振り分けました。

52名中、『校閲を一度も受けた事がない』を選択された方は25名。
他27名はなんらかの形で、校閲を受けた経験があると選択されました。

この結果がどれだけネット小説界の実態を表しているのかは定かではありませんが、簡易版アンケートでもほとんどの方が『校閲を受けた事がない』を選択されています。

やはり多くの方が校閲未経験であることは、間違いないと思われます。

校閲を受けた事が「ある」と答えた方への質問

あなたの小説を校閲した人は誰ですか?

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校閲を受けた方のほとんどが「友達や創作仲間」から校閲を受けたそうです。

数名だけ、プロ作家や先生、出版社関係の方からの校閲を受けた経験があるようですね……羨ましいです!

あなた自身が他者の小説を校閲したことはありますか?

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校閲を受けた方は、他者の小説を校閲をした経験がある方も多いようです。

一つ目の質問からみて、創作仲間同士で互いの小説を校閲し合っている人は多いと思われます。

あなたの年齢を教えてください

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年齢は30代を中心に、他は20代と40代に分かれました。

校閲を受けた事が「ない」と答えた方への質問

校閲を「受ける・受けない」について、もっとも近い気持ちを1つ選んでください

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25名中、校閲を「受けたい」と答えた方は20名。ほぼ全員とみていいでしょう。

ただ、「とても受けたい」と「どちらかと言えば受けたい」とで回答が分かれたので、温度差があるものと思われます。

残りの5名の方は「受けたくない」と答えました。

あなたの身近に、小説の校閲ができる人~できそうな人はいますか?

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校閲を受けた事がない人の身近には、やはり、校閲ができそうな人がいないようです。

これは「校閲を受けたいのに受けられない理由」の一つと言えるでしょう。

あなたの年齢を教えてください

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年齢は20代と30代を中心に、10代と40代で分かれました。

「校閲を受けた事がある」の方とあまり違いはないように見受けられましたが、52名中、たった5名しかいない10代の方の内、4名が「校閲を受けたことがない」側にいることがやや気になりました。

校閲ができる人は相応の国語力を備えているという観点から考えると、『校閲ができる人は国語力が高い=若い人には難易度が高い=10代で校閲ができる人、受けられる人は限られている』と考えられるのではないでしょうか。

校閲に対するあなたの考えをご回答下さい

こちらは自由回答枠で、35名の方がご意見をお寄せ下さいました。
本記事では一部を紹介させていただきます。

校閲の必要性についての意見

読者にわかりやすい文章にできる。誤字脱字、言い回しの間違い、自分で知らずに使っている方言(作品によってはわざと残す場合あり)をつぶせる。

無意識に言葉を選ぶくせがあるので、言葉を意識し直すきっかけになり、とても役立つ経験でした。

多くの方が、自分では気が付きにくい文章の間違いなどから校閲の必要性を考えているようです。

私は特に、「自分で知らずに使っている方言」と「無意識に言葉を選ぶくせ」に大きく共感しました。

校閲に対する考え方、心構え

指摘を受けると落ち込む人がいるので、最初に「辞書で引いて違う物の指摘」「小説の作法としておかしい」「語彙として意味が通らない」など、なにを校正、校閲するのかをお互い話あってから始めると良いと思います。

書き手のメンタルに関わる部分でもあるので、余程の信頼関係や、金銭契約に基づいた仕事でないかぎりは、うかつにやるべきではない。

ふむふむ、校閲も、きちんと作法に基づいて行わないと悪い結果をもたらしてしまう、という話ですね。

ネットで知り合った作家さんなど、他者の小説の文章に安易な気持ちでダメ出しをしてしまったことで、関係が悪くなったという方もいるのではないでしょうか。

校閲を積極的に受ける気持ちになれない理由

助けられることもあるが、自分の作品ではなくなってしまう感じを受けるので、出来るだけ自分の力で頑張りたい。

校閲をお願いするには相手の時間・労力を割いてもらうことなので、軽々しくお願いできるものとは考えていない

校閲を受けたいが、相手の負担を考えるとお願いできない。

できるだけ自分の力で頑張りたい、というのはとても共感できますね。

そう思えている内って、自分の限界の伸びしろが想像ができているってことだと思います。

校閲は作品だけではなく自分自身の可能性まで広げてくれる、ある種の勉強だと私は思っていますが、「人を頼る」よりも「自分を試す」ことが大事な時期ってあると思います!

それから、相手の負担が気になるというのもわかります。

前回の記事で、私は友人Aに校閲してもらっているという話をしましたが、もちろん時間的な都合を聞いてからですし、今はお互いリアルの仕事が忙しいので頼めないと思います。

校閲を受けることが恥ずかしい

確かに校閲をしてもらえば自分では気づけない誤った言葉の使い方を見つけてもらえたり、より良い表現を教えてもらえたりするかもしれません。ですが、自分が書いているものに自信がなく、知人に見せるのが恥ずかしいです

ひとつ前の、校閲を積極的に受ける気持ちになれない理由と被るのですが、この「恥ずかしい」だけ他とは違う気がして別扱いにしました。

小説を人に読ませることが恥ずかしい、ではなく、校閲を受ける事に恥ずかしさを感じるという意見ですね。(念の為)

この方が書いている通り、恥ずかしいという気持ちの根底には『自分が書いているものに自信がない』という原因がありそうです。

校閲を受けたいという気持ちがあるようでしたら、ぜひ乗り越えて頂きたいところだと思います!

要望系

投稿サイトによっては、他のユーザーが誤字脱字を指摘してくれた事もある。小説投稿サイトが、ユーザー同士でそのように機能すれば、よいと思う。

友人に読書家がいるわけでもなく頼める人間はいないのだが、校閲が受けられればいいのに、とはよく思っている。

ぜひ校閲をしてみたい。自信がある。

私も、小説投稿サイトの機能として、「ユーザー同士で校閲できるサービスがあればいいのになぁ」とふと思ったことがあります。

例えば、前の記事でもお話しした私と友人Aの校閲のように、Microsoft Wordのコメント機能みたいな感じで、文章に指摘がつけられるようになればいいと思います。校閲をを受けたがっている人や、校閲をしたいと思っている方は大勢いると思いますから。

こういった機能の事で、何よりも気になるのは前の項でもお話しした校閲に対する考え方や心構えなど、ユーザー間のトラブルでしょうか。

でも、設定や内容次第でいけると思うんですよ。

  • 作家側は作品に対して「校閲を受ける/受けない」を「ON/OFF」で選べる。
  • 作家側は投稿された校閲コメントに対して、定型文での返信や、評価、ポイントを付ける事ができる。
  • 校閲側は獲得したポイント数に応じてランクアップする。
  • 作家側はランク○○以上の校閲者のみ校閲を受けるなど指定できる。

ヤフーオークションを利用したことがある方なら、あの取引連絡や評価システムを連想したかもしれませんが、ああいうの感じの機能なら最適化されたやり取りだけで済みますから、利用しやすいと思うんです。

校閲に関するおすすめ書籍

日本エディタースクールの「日本語表記ルールブック」「原稿編集ルールブック」共同通信社の「記者ハンドブック」。このあたりの書籍は一度目を通しておくといい。日本語の表記には揺れがあり、その中でなおかつ指針を定めて表記することの意味が分かる。中学・高校時代に国語便覧を使っていた人は表記ルールのページを見るだけでも違う。新聞各社の校閲部がネット上にアップしているブログや記事も参考になる。敬語表現については文化庁の「敬語の指針」(平成19年2月答申)が最もシンプルかつ分かりやすい。文化庁のサイトもおすすめ。

とても詳しく紹介していただきました。

日本語表記ルールブック 原稿編集ルールブック―原稿を整理するポイント 記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集

「敬語の指針」(平成19年2月答申)

国語施策・日本語教育|政策について|文化庁

他にも、

「例解同訓異字用法辞典」(広く同訓異字が載っている)「数え方の辞典」「記者ハンドブック」

てにをは辞典

を挙げている方もいらっしゃいました。

例解同訓異字用法辞典 数え方の辞典 てにをは辞典

こういう書籍の情報ってそんなに聞かないと思います。校閲に活用できる書籍を探していた方は要チェックです。

国語辞典で十分だという意見もありました。私としては、自分が早く扱える情報媒体を活用するのがいいんじゃないかと思います。

書籍だけではなく、ネット上でみれる情報ページも参考になるものがありますよね。私はTwitter上で毎日新聞・校閲グループ(@mainichi_kotoba)さん | Twitterをフォローしています!

この他、taskey Uの過去記事でも小説を書くのに役立つSNSアカウントを紹介した記事があるので、合わせて紹介させていただきます。

小説書きならフォローしておきたいTwitterアカウント13選 | taskey U小説書きならフォローしておきたいTwitterアカウント13選 | taskey U

まとめ

今回のアンケートを通して、校閲を受けたいのに受けられていないネット作家さんが、大勢いることがわかりました。

それだけではなく、校閲を受けられていない方たちは、不安を持ちながら創作活動を続けているようにも思えます。

今の時代は人気ネット小説が次々とアニメ化されていますから、自分の作品に対する〝背景感〟を持ちやすい時代だとも言えるのではないでしょうか。そこに焦りや不安の根があるように私は思いました。

記事を書いていて思ったのですが、ネットは文字の世界なのに、文章を精査する校閲分野は一歩二歩遅れているというか、進化や発展がみられないようにも思います。

小説は才能のある一部の人だけが書くものだった数十年前の時代から、今では誰もが書く時代となりました。

その変化に合わせて小説を書く場所や環境も整っていったわけですが、校閲だけが「プロや出版編集者の世界の人たちがやること」という印象からあまり変わってないように思うんです。でも、今回のアンケートでは、友達や創作仲間同士で校閲をしたという方も多くみられました。

高まり続ける校閲需要と、校閲難民の存在は間違いないと思うので、そろそろ、校閲に特化したサービスに注目が集まってもおかしくないでしょう。小説投稿サイトでユーザー同士が校閲をし合う時代は、もうすぐそこまで来ていると、私は思っています。

読了ありがとうございました!

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来未炳吾
taskey Uアンバサダー。来未炳吾(くるみ ひょうご)と申します。2015年10月頃にtaskeyの中で巣作りをしました。読書よりも綴ることに時間を使う人です。他所ではkindle書籍を出版したり、映画を制作したり、あんなことしたり、こんなことをしています。発達障害ASP当事者の一人。古本屋。

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