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アイディアをコミックにする為に私がとった、たった3つの方法 – 第3回 – 執筆への姿勢

公開日: : 最終更新日:2016/02/26 小説ノウハウ

どうも神威遊です。

本連載では、私が小説家として作品を執筆し、コミカライズ出版に至るまでの体験を、全3回に分けて連載させていただいています。

第3回、最終回となる今回は、コミック原作賞の受賞から単行本発売に至るまでをお話します。

自分の作品に他のクリエイターの力が加わる

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Photo by Simon Blackley Flickr

作家とは従来、孤独なものでした。

そして、taskeyE☆エブリスタをはじめとする小説投稿サービスの登場によって、それらは次第に過去のものとなろうとしています。

数々の読み手と書き手を繋ぐツールのおかげで、作家は孤独にならずに済んでいるのかもしれません。

ですが、本当の意味で自分の作品が自分だけのものではなくなる瞬間というのは、中々経験できるものではない。そう思います。

 

私の場合、その実感はキャラクターデザインを貰ったときに感じることが出来ました。

自分の頭の中でしか想像していない、数々のキャラクター達がその想像を遥かに超えるクオリティで具現化したのです。

これにはとても興奮しました。

孤独な物書きが孤独でなくなる瞬間…。自分の作ったものが世に出るということはこういうことなのだと、改めて実感したのです。

そして原題である『えんぶれむっ!』は、企画段階では『ENBLADE(エンブレイド)』、最終的には主人公エンジの成長譚にするために『エンジ~十二紋刀録』というタイトルにブラッシュアップすることになりました。

連載開始

Lost in Thought

Photo by John Morgan Flickr

コミカライズされるということは他人から自分の作品がどのように映っているのか、それが客観的に見られる稀有な体験でした。

自分の作ったキャラクターがどのように動き、どのように喋るのか。

他人のフィルターを通した自作品とは、こんなにも自分と見えているものが違うものか。

創作の楽しさ、チームで物を作っていくことの楽しさを実感し、原作者ではありますが《一人の読者》として、連載を楽しむことができたのです。

特に、原作にはない設定やキャラクターを見る度に、作品の商業化の難しさと柔軟さを知ることができました。

 

私の作品に限らず、原作とは異なった解釈の改変を是とするか非とするかの論議をよく見かけます。

当事者になってみなければなんとも言えないことも沢山ありますが、結論をいうのならば【ケースバイケース】だと思います。

今後、皆様の中にも私のようにコミカライズや書籍化のお話がくることがあると思います。

その時に重要なのは、出版社と小説家双方にとってバランスの良い関係を保つことだと言えるでしょう。

原作者の我を通せば、商業的なバランスが、出版側の我を通せば原作の個性が崩れてしまうかと思います。

どちらかが薄くなったり濃くなったりと、作品そのものの色が変わってしまうのです。

そうしてとても良いバランスの、気持ちの良い色になればなんら問題はないのですが、十中八九、片方に天秤が揺らし成功するパターンはごく稀ではないでしょうか。

単行本の発売

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Photo by Vinoth Chandar Flickr

さて、こうして1年間の連載を経て、待望のコミックスが刊行されることとなりました。

夢にまで見た書籍です。発行部数がそれほど多くなかったため、大型店舗でしか見つけることが出来なかったため、何店か探し回り見つけました。

《原作》の欄に「神威遊」と書かれてある、記念すべき単行本が!

 

感動の度合いというのは人それぞれだとは思いますが、私の場合本棚に並んだ『エンジ〜十二紋刀録』を見た時も、なんだか実感が沸かなかったことを覚えています。

「ああ、本当にあるな」程度なもので、どこか他人事というか……。

他人から「すごい」と言われるようになって、初めて「もしかするとすごいことなのかな」と思うようになり、ようやく実感が沸いたのを覚えています。

とにかく、自分が書籍作家となったことに対し、自覚が持てるまでには時間がかかったという訳です。

作品をコミカライズのために一番重要なこと ー 行動すること

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Photo by U.S. Army Flickr

さて、このように私は自らの手で自分の夢を形にすることが出来ました。

そのためにしたたった3つのこととは結局なんだったのでしょう。

一つ目は、《分析》すること

二つ目に、《準備》すること

前回前々回はこのことについて書き綴ってきました。
では3つ目は何なのでしょうか。

実に簡単であり、そして最も重要な要素。

ずばり三つ目とは、《行動》することです。

いかがでしょうか? 単純明快、実にシンプルではありませんか?

ですが物事をシンプルに捉えるか、それとも複雑に捉えるかはそれぞれだと言えます。
単純に《分析》《準備》《行動》といっても、一体どれだけの人がそれを理解しているでしょうか。

創作活動は、終わりのない物語

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Photo by Jessy Rone Flickr

最後に、今回の連載3回を振り返って総括をさせていただきたいと思います。

①分析:自分の得意不得意を分析し、客観視すること

これを養うためには、最低でも作品をいくつか完結させた経験を積むしかありません。クオリティや技術などは必要ありません。とにかく、自分の思い描いた物語を書ききって見ましょう。
そうして、見えた自分の向き不向きを、槍に剣に楯に鎧に、武装してゆくのです。

②準備:相手の求めているものを、求めている通りに作ること

私の場合、これを『プロット』を作る作業として落とし込んでいます。
分析の段階でテーブルに武器と防具はそろっているはずです。ですが、武器が槍なのか剣なのかわかりません。鎧が甲冑なのか、それとも機動力を重視した最低限の装甲のものなのか。
テーブル上の「今の自分が並べられる材料」によって戦い方も守り方も変わるはず。
さぁ、戦う為の作戦(プロット)を作りましょう。

③行動:分析し、準備をした装備で、戦い抜くこと

幾ら武装していても、海で戦うのなら船が要ります。敵が空なら弓が要ります。
自分の装備で有利に戦える場所に【全力で突進する】スキルを発動しましょう。

全戦全敗は有り得ません。もしもそうなったらならば、きっと戦場を間違えているのです。もう一度分析からやり直してみるのも、大切です。

さて、ここまでさも成功譚のように語ってきましたが、実は私の物語はまだ終わっていません。これからも私はこの理論で戦って行きますし、数年後にはこの理論も古いものになり、更に進化したものになるでしょう。

その時、みなさんにどれだけの言葉を届けることが出来るか解りませんが、折角ここまで教えたのです。数多いる小説家の中で、一歩抜きん出た存在になりましょう!

私の隣は、まだまだ抜かせませんがね。(アヒル口)

 

全三回にわたってお送りしました『アイディアをコミックにするために私がとった、たった3つのこと』は、これで完結とさせて頂きます。

みなさま、お付き合いくださいましてありがとうございます。

次回連載もご期待ください。

 

 

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神威遊
taskey Uアンバサダー。どうも神威遊です。taskeyをはじめに、エブリスタ・小説家になろう、そしてkindleでも活動しております。コミック『エンジ十二紋刀録』の原作者の顔もあり。オールラウンダーな作家を目指して精進中。

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